人物絵が素晴らしい。口角が落ちているのに男性が格好いい。女性も、私を見て見てオーラなど無いのに彼に魅力を気づかれる。彼が語るヒロインの魅力は、絵が表現している。子どもっぽくないのが兎に角いい。結婚へと盛り上がる彼の勢いに、読んでいると酔っぱらわされる。一連の二人の盛り上がりに、このまま順調に進ませてはくれないな、との予感通りに、自己否定強いヒロインが殻こもり状態に。
タイミング悪く、彼は自分のトラブルでてんてこ舞いなので気づけない。
その行き違いの収束が、このストーリーはありきたりではなかった。
スパイを恨めなくなるではないか!
高井先生の描かれる男性は大人のムードを湛えながら茶目っ気ある少年のような所を表情に垣間見せて、危険とわがまま(いい意味で)と屈託の無さとセクシーさとを、全て絶妙なバランスで共存させる魅力溢れるキャラで、読んでるこちらはすぐ持ってかれる。彼が素直にグイ感と嫉妬を出している様は本当に可愛いところがあって微笑ましくなる位だ。
私は自分が写った写真のかなりを、これは私ではないわ、こんなの嘘よ、と不満な出来に思う人間なのだが。