私がシーモアを使って電子漫画を買い漁るきっかけになった作品です。
この漫画はとてもシンプルな内容で
・物語を牽引するミステリアスなイケメンを出す
・上のイケメンに主人公の女の子が振り回されて泣いたり笑ったりする
・女の子にはいついかなるシーンでもかわいい服を着せる
この3つの基礎を忠実にやっただけの作品です。
はてさて、この漫画を読んで「最近の少女漫画って凄いんだなあー」と思った私はすっかり気分をよくして、「よーしおじさん少女漫画漁っちゃうぞー」と戦場に突撃したのですが……
ちがう
ちがうちがう
ちがうちがうちがうちがうちがうっ!!!
どれもこれも「面白くない」「私の好みではない」という次元ではなく
「何故、こんなに絵がヘタクソなのに職業漫画家なのか?」
「こんな、読者の評価にビビっている作者の精神状態が絵から筒抜けの漫画が、何故世に出る!?」
といった、批判にしてもちょっとキツすぎだろ、という感想ばかり、作者作品の知名度を問わず、漫画に興味のない一般人でも知っているであろう著名な作品に対しても平然と、私の脳みそが吐き出してくるのです。(オタクってめんどうくせえな……
はい、認めるしかありません。この漫画、少女漫画を読まない人がイメージするような王道少女漫画をただ描いただけという作品ですが、圧倒的に出来が良い。あまりの出来の良さに「これは凄い作品だ」と判断する読者の思考力を破壊できる、そういう作品だと。
どこが具体的に良いかっていうと「気迫」としか表現出来ません。
世の少女漫画家達がテンプレ作品が大量に制作され積み上がった結果「どんな漫画を描けば良いのか分からねえ」という状態で模索しながら描いている中、作者のリカチは「このような漫画で表現するのが一番いいと思います」と平然とお出ししているだけなのですが、作品が放つ「退かぬ媚びぬ顧みぬ」の圧倒的な気迫故に「これがベストでこれより上はあり得ないな」と思わされます。「読者にビビってない」一方で「力まず描いている」のが伝わってくるんです。それだけで名作が描ける作者、何なの?(ドン引き
いやー本当にいい作品ですし、これ描けるリカチはアニメで言うなら「一千万単位の宇宙怪獣の群れをスーパーイナズマキックでなぎ倒せるガンバスター」級の圧倒的存在だと思います。
一度目を通しておくべき真の名作、ですよ。