毎日無料で最後まで読了。内容はタイトルの通りで、10年同棲してた彼氏に振られ、同棲解消するまでのやらなければいけないことを淡々と、だけど納得出来ない気持ちをユーモアと嫌味たっぷりに描いています。
読んで一番に思ったのは、どっちもどっちだなということ。確かに、20代のほとんどを一緒に過ごし10年も同棲していながら若い子に心変わりしてあっさりと別れようとする彼氏は酷いです。特にまだ同棲しているのに堂々とデートしてきたり、一緒のベッドで寝るなんて言語道断。いくら何でも気遣いがなさすぎると思いました。また、作者様もこれまでの反省点をあまり考えずに、あちこちで彼氏の仕打ちを話し、最後まで嫌味を言い続けたのは良くなかったと思います。ただ、作者様は振られた側なので、そうやって気を張っていたのかもしれないと思うと切ないなと感じました。
二人が別れようと話し合いをした日から実際に同棲が終了するまで、とにかくお互いの行動にイラッとする場面が何度もありますが、ある意味これが二人にしか分からない関係性であり、二人が築いた10年の絆なんだと思うと、読者である私たち他人があれこれ言うのも無粋だなと感じました。10年の間に結婚や将来について話し合わなかったのかなとか色々な疑問はありますが、最終的に人生の糧になっていたというのが一番しっくりきました。お疲れ様でした、というのが感想としてはぴったりかなと思います。