このような設定を思いつけるのって、本当にクリエイティブで才能のある作家さんでないと描けないと思う。恋人の光を失い、絶望して飛び降りたトラ。250年後にアンドロイドのヒカルBと出会う。なんだかんだで二人は離れ離れになり、ヒカルBと250年後に再会するという壮大な物語。アンドロイドのヒカルB(これが可愛い)と、次第に恋に落ちていく過程が好き。素晴らしい設定、言葉選び。だけどそこまでハマらなかったのはなぜか考えた。光と恋人になってからの思い出シーンが少なすぎて、失った悲しさに感情移入ができず、またヒカルBと再会してからの幸せなシーンが少なくて消化不良だったからかなぁと。また、ヒカルAのその後が気になる。あと、トラを認めてあげられなかった両親が、トラの未来のために財産を投げ打つ親心に感動。号泣というレビューが多く、あまりに期待値が高すぎたのもあるかな。でも本当に素敵な物語!!