ネタバレ・感想あり阿修羅の契のレビュー

(4.5) 6件
(5)
3件
(4)
3件
(3)
0件
(2)
0件
(1)
0件
作者買いです
ネタバレ
2025年10月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 宇喜田直家の名前は聞いたことがありましたが、どんな人物だったのかは全く知らなかったし、岡剛介(清三郎)に関しては名前すら知りませんでした。ほぼ真っ白な状態で読んだからか、違和感なく楽しめました。大竹先生の作品は、衆道が描かれることが多いけれど、それがメインではなく歴史を描く中に衆道がある感じなのが良いです。恋愛がメインになる普通のBLにはない萌えを感じます。
家臣と相談して決めた作戦ではあったけれど、直家が清三郎に実父の首を取ってこいと命じたのには、主として忠誠心や能力を試す意味合いに加えて、個人的に愛を試す行為でもあるところにグッときました。愛を知らない直家の孤独に、命懸けで寄り添う清三郎が健気です。また、首を狙われる元常という男がカッコイイ!見た目はムサイけれど、人間として器が大きくて、優しく情け深い人柄に、清三郎が父とは知らず惹かれていく気持ちがよく分かります。元常の最期には泣いてしまいましたが、そこでくじけることなく最後までやり抜いた清三郎の強さに男を見ました。架空の設定がいちいち効果的で、直家と剛介が強い絆で結ばれる過程に物語としての説得力がありました。そして、戦国武将たちの鎧姿や着物姿の美しさたるや!女性も清楚な感じなのに艶やかで女性の私でも見惚れてしまうけれど、大竹先生の描かれる日本男児は別格です。私はこれ以上の絵にまだ出会ったことが無いです。先生にはもっともっと歴史ものを描いて頂きたいです。
戦国武将の悲哀
2025年5月6日
主人公が、自分の立場のために、どんな犠牲もいとわない

戦国武将の、醜さよ、危うさと、残酷さと、それゆえの悲哀に、心がるしくなりました

多分、ほとんどの部分はフィクションだとは思うのです
衆道は当たり前の時代だったので、こういう犠牲があったという設定は嫌いじゃないです
いいね
0件
絵が大好きな作家さんです
2019年11月5日
丁寧で美麗で作家買いしてます。今作は歴史物なのでドキドキしながら拝読。絵と内容がぴったりと合ってて凄くお話に入り込めあした。大河ドラマとか歴史物が好きな方にお勧めしたい。爽やかな雰囲気が好みの作家さんです
戦国武将の過酷な生い立ち
2020年8月29日
生き抜くために阿呆のふりをして周りを欺き、自らも人を信じられなくなっていく宇喜多直家のお話です。お家の存続、繁栄ということが、当時の武将の使命であり、あたら美貌に恵まれ、才智もあっただけにより苛烈な人生になっていったように思われます。大きな犠牲を払った忠臣清三郎の愛が救いでした。美貌の殿様と小姓のキャラクターと容姿がとても魅力的でうっとりします。
直家酷いけど…
2019年2月2日
直家のやってる事、酷すぎるけど、後の話の直家の生い立ち読むと納得。とても面白かった。
歴史好きにおすすめ
2017年12月30日
歴史に詳しくないので、どこまでが史実でどこからが大竹先生の創作かはわかりませんが、なかなかグッとくるドラマ。脇役だけど、小姓の左門が素朴でいい子でした。
この本をきっかけに、戦国武将のことを勉強したくなりました。
レビューをシェアしよう!
作家名: 大竹直子
出版社: ビーグリー