ネタバレ・感想ありそれを言ったらおしまいよのレビュー

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読み応えあり
2025年4月11日
よしながふみ先生の作品、本当に好きです。「大奥」「きのう何食べた」と読んで、古めのBL作品を次々と読んでます。短編集だけれど、短編だからこそ、余韻のあるストーリーが多くて好きです。「私の永遠の恋人」は最後の結末に意表をつかれました。そして、二度と読みました。厳密にいうとBLではないのかもしれないけれど「ピアニスト」も良かったです。よしながふみ先生が描かれる中年の髭の気難しそうなプライド高そうな、けどくたびれた感じの男性が好きです。
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笑.恐怖.憂愁.衝撃.孤独などの短編傑作
2024年2月26日
よしなが先生はBL 時代物 青春物 家族物と全て素晴らしいですが、これはBL SF 近親相かん 社会問題 恋慕 自棄など幅広く才能を見せつけられました!
「それを言ったらおしまいよ」は学生時代からの想いを10年ひた隠して、自分で認める事を拒否し続け、結ばれても葛藤が続く笑いと切なさの入り交じるBL。
「私の永遠の恋人」は衝撃のSFダークファンタジーBL。屈指した兄弟愛が近親相かんへと導く、かなり重めの究極な作品。
「おとぎの国」はたった26ページでいじめと言う社会問題と子供の願いが叶う恐怖を描いたまさに「おとぎの国」......
「ある五月」は中年カップルの気持ちのすれ違いによる、再婚と離婚を描いた、考えさせられる作品。
「ピアニスト」は過去の栄光と人生の浮き沈み、孤独と自棄など胸に刺さるBL。40代の伊達が青年の好意を勘違いするのは、私にも経験があり、笑う事はできませんでした.....
オムニバス
ネタバレ
2023年11月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 短編が5つあります。いまから約20年前くらいのもの。当時は連載とかでなく、1-2話程度で完結し、続きは想像によるというか、余韻を残しているものが多かったのだろう。

少し歪んだ愛の形や寂しさ、憂いときには狂気を帯びながらユーモアで覆ったり、SFにしたりして表現されている。
なかには、いまでは少し差別的な用語も、笑いのなかに逆の象徴として使われている気もしました。

表題作の医者のご両親は、どうなったかな(笑)よしなが先生は同年代なので、出てくるアイテムやツールの流行りが思い出され懐かしく思いました。
尊過ぎる…苦さとドキドキのハーモニー
ネタバレ
2023年7月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ なんか昔、人に借りて読んだ記憶があります。なんとなく覚えてました。いや〜よしながふみ先生に突然ハマりました。今、きのう何食べた?とかも買い集めてる最中で。今作は特に表題作と、最後の作品が1番すき。昔読んだ時には、あんまり絵が好みじゃないかも…とか思ったんですが、何言ってんだテメ〜ッ!って自分に平手打ちを喰らわせたいです。こんなにも素晴らしいものをあの時は理解出来なかったようだ。しかも、今50%オフでよしながふみ先生の作品かなりお安くなってます。今すぐ買うべき。表題作の自分の気持ちに素直になれない攻め、お前がかわいいかよって感じで、最高。受けは、好きなのにしつこく追っかけたりもしないで、ただ会いにきてくれるのメールして待ってるだけって健気すぎん??2人とも大好きだ。攻めは、受けにハマって抜け出せなくなるのが怖かったんでしょう。臆病者め。他の男と寝てるの察知したらすぐ飛んできてくれました。攻めからいつか好きって言ってほしい〜〜!泣いちゃうかも……。最後のピアニストの受けは、愛に飢えてる感じで、もう良い歳したおっさんなんだけど、ついつい夢見ちゃったりしてかわいい。もう死ぬつもりだったんなら、最後にあの若い男の子に今度は自分から体当たりでアプローチしてみては?自分から行ったことなさそうな、傲慢さを感じる受けだ。でも、抱いて欲しくて妄想しちゃうシーンは、死ぬほど色っぽいし、可愛くて憎めない。ひとつだけどうにも好きじゃないのが、ある5月。読んでると胸がザワザワします。あーこういう女いる〜っていう。
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もっと読まれてほしい
2023年7月20日
レビューの数が読まれた数に比例しているとも限らないけれど、すごく良かったのでレビューももっと増えてもいいのにと思った。
さすがよしながふみ先生。どの話をとっても味わい深く面白かった。
正直難しいところもあったけど、もう少し歳をとって経験を積んでから読んだら少しは分かるようになるのかな…。
先生のBLもっと読みたいなぁ。
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素晴らしい素晴らしい素晴らしい
ネタバレ
2022年8月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ レビュー数の少なさは何でなんでしょう?
ずっと気になっていて、やっと今だ!と買って読んでもう驚愕です。

よしなが先生天才っていつも思ってますけど、やっぱりドがつく天才。私の中でとうとう望都先生と並んでしまいました。
短編集です。近未来もの入ってます。見事です。
これ以上書くのは野暮なんです。
が、オススメには私、熱心に色々書きますよ。

表題作「それを言ったらおしまいよ」。。。
爛れてるなあ。純情だなあ。洒落てるなあ。切ないなあ。可愛いなあ。
味覚でいう五味を全部備えた作品。奥深くて、そしてワンシーンとはいえ見えてます。
作詞家の崇が書いた詩の続き可愛くて切なくてエッチなこと。

2作目「私の永遠の恋人」。
近未来。アンドロイドと暮らす不治の病を抱えた少年の話。よしなが先生が描くとすっごいですよ。この短さですんごい複雑な後味ですからね。

3作目「おとぎの国」。
近未来ディストピア。地球上から人々が消えて1ヶ月。街で出会った子どもと心通わせる男。
うわー。ここで終わらせちゃったよ。シュッと筆を止める、これができるの天才。

4作目「ある5月」。
こちらは年配の男女の恋。恋。恋なのか?幸せってなんなの。天才って、どうしてこう引き出しが多いんでしょうね。

5作目「ピアニスト」。
よしなが先生はピアニストものを他にも描いていらっしゃるので後日談とかかなあと思いましたが違いました。元ピアニストのおっさんの妄想があれこれ続く話ですが。
なんかこう、この作品もやっぱり一筋縄ではいかないというか単色でも淡色でもなくてなんなの。

最後のおまけで表題作の2人がアンコール。
お見事でした!
よかった!
2022年4月9日
絵が可愛くてかっこよくてセクシーで表情が本当に素敵でした。よしながふみ先生のBL作品が好きな方にはとてもおすすめです。
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作者さん買いです!
2019年11月1日
作者さんのBL作品も非BL作品も大好きです。
5つの短編集です。個人的には、1番目の作品が好きですが、どの作品も登場人物たちの心理描写が良かったです。
ピアニスト!
2019年4月9日
ラストの作品のピアニスト。むかぁしにどっかで読んだけど、作者も覚えていなかったけど、時々思い出されて、また読みたいなぁ、あれはどなたが描いたものだったのかと思っていたりしていたけど、まさかのよしなが先生でした。
あースッキリ!

大奥に始まり、最近、よしなが先生の作品をよく読んでいたので、もしや、と望みをかけて購入したけど、バッチリでした。

道理で好きな絵だなぁと感じたはずでした。
どの作品も素敵ですね。
BLではありませんが、ある五月、が一番好きです。人と人が暮らしていく難しさが淡々と描かれていて、大人同士ならではの話でした。
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作者さん買いです
2017年10月9日
どの短編もせつなくてこの後の続きはどうなるだろうと考えさせられる秀作ばかりです。
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全作外れなし!の短編集
2015年7月9日
リーマンと作詞家の腐れ縁、アンドロイド開発者とその弟、教授と後妻、すれたピアニストとBL・非BLのごちゃ混ぜ短編集です。
この作家さんは他にも映画化された大奥など描かれてますが、とにかくお話作りが上手ですね。作中にちょいちょい登場するデフォルメの聞いた崩した絵柄も良いアクセントになってますし、なにより登場人物たちの感情描写が秀逸。本当にオススメ。
描き下ろし短編「ピアニスト」が好きです
2023年11月23日
表題作「それを言ったらおしまいよ」をはじめ「私の永遠の恋人」「おとぎの国」「ある五月に」「ピアニスト」の5篇の短編集です。描き下ろしの「ピアニスト」は若くして名声を得たものの今は無名になった45際の物語。人が人を思いやるあたたかさや希望が感じられて好きだなと思いました!
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短編集
ネタバレ
2023年11月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 短編集です。表題作はなんだかんだあってもハッピーエンドで良かったですが、他の短編はどれもせつなさが残ったり、やりきれない気持ちになったり、悪くはないけれどもう少し幸せな気持ちになれる作品が良かったな~と思いました。
面白い!と切ない!が混じる短編集
2023年11月12日
表題作「それを言ったらおしまいよ」と、「私の永遠の恋人」が最高。よしなが先生らしいBL作品。特に「永遠の恋人」は、なるほど、そう来たか!と唸る作品。「おとぎの国」「ある五月」はBL枠ではないのかな?ちょっとシュールでチャレンジング。「おとぎの国」はあまり意味が分からなかった。「ある五月」は心が痛い。一般から少しずつズレた人と、いわゆる普通に生きられる人の、不幸な物語。悪気はなくても、普通が分からない人が生き辛くて、切なくなる…。「ピアニスト」はBLと言えばBLなのかな?ピアニストとしての成功を手に入れられず、世捨て人になった男が、ぎりぎり生へしがみつくまでの物語。★5と★3(心が痛くて)が混じっている作品だった。
表題作がとても好き。
ネタバレ
2023年7月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ よしなが先生短編集、5編入ってどれも味わい深い!ハピエン好きな自分にはやっぱり表題作が一番好みで良かったです。金子みすゞ “みんなちがってみんないい” は遅まきながらとある教育番組で知り、時には自分に当てはめたり子どもたちに当てはめたりして。思い入れがある詩の登場も嬉しく、印象深かったです。それを作中で登場人物に「かっわいー」と言わせる よしなが先生の感性が大好きです。表題作だけならぶっちギリの☆10なのですが、ハピエン好きな自分にはほろ苦過ぎる作品もあったので、完全な好みの問題なのですが☆4にしました。
よしながふみワールド
2020年12月5日
よしながふみ先生の短編集です。BLではない話もあったり、バッドエンドの話もあるので、読んだあとの後味が悪かったり、胸糞悪くなる話もありましたね。
個人的には1話目の「それを言ったらおしまいよ」、5話目の「ピアニスト」がキャラクターが良くて面白かったです。
さすが
2018年5月20日
どれも面白かったですが、
面白かっただけにもう少し
掘り下げが欲しかった。
でもこのシンプルさがよさなのかな、
とも思ったり。なんにしても買ってよかった!
最初と最後
2023年11月22日
短編集はやっぱり物足りなく感じる。特に表題作が良かったから、もっと見たかった。一冊丸々が良かったな。最後もまぁいいけど、他が好きではなくて残念。よく分からなかった。
好みが分かれると思います
2023年7月16日
ストーリーはさすがと言う感じでした。短編でも、深く考えさせられると言うか。
この手のストーリーなら、小説の方が好きです。
救いが感じられず、個人的に苦手な部類でした。
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むずかしい
2017年1月3日
短編集です。表題作は、なかなか切ないお話でした。クズでダメなのに健気な男たち。残りのお話も解釈をするのが難しくて内容を咀嚼するのに時間がかかる。
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仄暗い雰囲気の作品集
2024年1月28日
短編集5作品。表題作含む3作はBLでNLの作品もある。
「それを言ったらおしまいよ」素直になれない攻めが観念するまで待ち続けた受け。腐れ縁も含めてダラダラと付き合いが続くんだろうな。
「ある5五月」スピードで再婚と離婚した中高年のカップル、幸子と同年代の身としては、お互いにもっと歩み寄りと理解する努力したらと思う。言葉足らずでは無いのか・・・。
「ピアニスト」若い頃にピアニストとして成功したけど一瞬の夢で終わった45歳の男。ゲイの彼は自分を気にかける若い男相手に妄想するけど、実は自/殺した父親と同じ表情をしている男を助けたかっただけ、男は現実を直視できて生きる事にした。空回り具合が滑稽で切ない。
短編集最後の「ピアニスト」に救いがあって良かった。モヤッとする終わり方の作品もあったので、1冊の読後感も救ってくれた。
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作家名: よしながふみ
ジャンル: BLマンガ
出版社: 太田出版
雑誌: EROTICS f