2巻まで読んでも片山のデレがほとんど見られず、と言うかデレが分かりにくくて難攻不落な男だった。
7歳で一目惚れした片山を一途に想い続け、20歳になって告白した高宮。高宮の想いは既に片山にはバレていて、体だけ受け入れてもらう中途半端な関係が続いていく。
年の差がかなりある二人がすぐに甘々のデレデレにならないのは想定内だったけれど、片山がクールでつれなくて、高宮はよく頑張れるなぁといった感じだった。高宮がいい意味で素直な坊っちゃんだったから曲がったり腐ったりしないですんだのかもしれない。
片山の昔の同僚である寺島の出現から面白い展開になるのかと思いきや、ほんの少しのスパイス程度の存在だったのが正直物足りない。坊っちゃんが本当の意味での大人になるため、寺島にはもっと二人を掻き回してねちっこく片山に絡んでほしかった。