ネタバレ・感想あり38度線のレビュー

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戦争ものの短編集。テーマはブロマンス。
2024年6月7日
こう言ってはなんですが戦争、軍人、軍服に1番合うテーマはブロマンスだと思う。だってそれはもう純然たる男の世界だから。でもこの作品が凄いのはそのブロマンス部分をしっかり描くことによって、より戦争の本質を明らかにしてあるとこ。戦争で勝つことよりルールのあるサッカーで勝つことがどれだけ人間を人たらしめることか。『ノルマンディーで会いましょう』のジャンの台詞が沁みました。
短編集です。
2019年8月20日
戦争という重いテーマの短編集です。泣きたくなる作品から、不条理を感じる作品まで収録されています。おすすめです。
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戦争がテーマ
2016年12月7日
短編集ですが、全ての作品のテーマが戦争です。

表題作は、38度線というタイトルからも分かる通り南北朝鮮が舞台です。
南側の国境を守る歩哨として派遣されたアメリカ兵と、北側の朝鮮人の歩哨との心の交流が描かれています。
いつも見かける北朝鮮人の歩哨とどうにかして心を通わせようとするアメリカ兵。
恋愛感情ではありませんが、確かにある2人の心の交流にジーンときます。

表題作以外では、「サクラ・サクラ」も好きでした。
これは第二次世界大戦の日本が舞台で、当時の日本人の気質や日本男児というものがよく表現されてるんじゃないかと思います(戦後生まれなので、あくまでイメージですが…)。
そして作品に登場する詰襟学ランがカッコイイです。
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作家名: 石原理
出版社: リブレ