始まりはうそカノ。それが、本カノ(と言っていいかな)になってからも、なかなか堂々とその座に就けないところもかなり描かれる。
彼は彼で時間か経つにつれ、二人の関係の積み重ねが気持ちを揺るぎないものに。次第に年齢なりの成長を見せて、隠れていた男らしさが出てくるというか。そこは二人の急ぎすぎない関係深化が読んでて柔らかい作風とも繋がって、暖かい気持ちで読める。
少女漫画にある1類型の、少々卑屈な主人公が時々、読んでいてわかるんだけども、でも、背中を押してやれない、読み手として本のこっち側に居る者の、なんとなくのもどかしさ。彼がはっきりしてないように見えるところへの、じれじれ。。頭の良い彼と、そうではない主人公。格差が激しくて。
ものすごく可愛いけど、可愛い以上の、お互いにとっての魅力を認めあってる特別感は少なかった。。
こういう契約的な関係から始まるロマンスがやたらに多いハーレクインコミックを、過去立て続けで読んだことがあるせいか、全11巻が長すぎると思えてならない。
和久井クンの立ち位置を最初は曖昧に見せたのも、そこが作り手の意図ではあっても、すばるにとってのご都合展開の調節弁にされて居るのも同時に見えた感じがして、トモちゃんの方が自然な存在感だったので、人柄の工夫の余地はあったような気がしてしまう。
素敵な彼をゲットして、かわいらしく素敵な関係を築き上げる、という点ではとても楽しめる話。