ネタバレ・感想ありその胸の赤をのレビュー

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家族愛の中で育むBLです。
ネタバレ
2022年10月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最初は普通のBLだと思って読んでましたが、後半はそれぞれの家族に受け入れて貰えるかどうかという話がメインで、主軸が親世代にフォーカスされるので、親目線で2人を見守ってる感じがしました。親の気持ちの一端がよく理解でき、作者様が描きたかったのは、親側の話だったのかもしれないとまで思いました。BL以上に家族の物語です。
優しい話
ネタバレ
2022年9月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 260ページ。父親の海外単身赴任で義母と離島に越して来て暮らす事になった真。大胆な設定から始まった田舎での心を通わしていく過程と、離れてもずっと心が側にあり強固な関係を築いていく姿がゆっくり丁寧に描かれていてとても良い。
ただ、田舎というものを知っているからか、わずらわし加減はまだまだ甘いな。なんて思ったりもした面もあるが、自分の心に忠実に生きようと皆んなが思い合う優しい話だった。
読後感はとても良かった。
珠玉です。
ネタバレ
2022年9月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 良い作品を 読むと 背すじが ピンと伸びたような気持ちになります。この作品は BLなのですが、ヒューマンドラマの要素もあります。高校生の少年が 引っ越してきた島のトマト農家との出会いを通して 彼とその農家の家族との交流する姿が描かれてあって、BLですので、もちろん トマト農家の青年に出会って 恋に落ちます。でも それだけじゃなくって、彼の将来への考え方とかゲイカプになってからの葛藤なども描かれてあって、切なくなったりもしますが、最後は 明るい未来が待っている感じで終わっていました。タイトルの”赤”は トマトの”赤”で フランスでは トマトは 愛のりんごと呼ばれているそうです。作品中では トマトを心臓だと 例えています。今度、トマトを食す時は トマトの意味と この作品を思って、ちょっと センチメンタルな気持ちになるかもしれません。
その「赤」は・・・トマト✨
ネタバレ
2022年4月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ これですね・・・たまたま半額キャンペーンの際に表紙の赤が印象的で購入してみたのですが・・・思ったより感動的なお話で・・・正直レビュー数で選びがちだったのですが「え?こんなステキな内容なのにどうしてレビュー少ないんだろ・・(^^;」ていう感想です。
父は海外出張で長期不在・・・・義母と共に離島に引っ越してきた高校生:真(まこと)と、島の人たちとトマトが繋げる絆・・・そして島民であり、家族のように良くしてくれる中曽根家。とその息子:星子(せいじ)との真剣な恋・・・なお話しです。
あとがき含め255Pで結構ボリュームがあります。なので、島のお話や、トマトや、真の家庭環境、中曽根家の色々・・・・とにかくじっくり描かれているので、その細かな描写が胸を打ちます。後半はもう・・・なんかずっと泣いてた・・(^^;
なんていうか・・・思春期の真の、トゲトゲした部分と、思い通りにならなくて「早く大人になりたい」気持ちがとても痛いんですよね。星子とも、色々意見が合わなくてぶつかったりすれ違ったりと・・なんていうか「北の〇から」みたいに成長を見守ってゆく感じの内容でして・・・上手く言えないけど、作家さんの熱量が伝わるとてもステキな作品になってます(^^
真の家族がちょっと複雑なので若干解りづらい部分もあったり・・・なんですが、父親との関係とか、義母との仲とか・・その辺も詳しく知りたかったな・・・。
この作品自体は2014年のものなので、他にも作家さんの作品読めたりするのかしら?と思って検索したのですが・・・シーモアさんでは見当たらず(^^;きっと更に成長されて胸打つ作品を沢山描かれているんじゃないかしら?ってワクワクしてたのですが・・・残念です(^^;それくらい印象深い作品・・でしたよ(^^
ページ数が決め手
2022年4月16日
表紙の赤はトマトの赤。人一人の人生の一部を切り取り、心情の変化や成長を読ませて頂くにあたり、充分なページ数だと思い購入致しました。表紙からは想像が難しいですが、感情の起伏がありながら、背景となる舞台が優しく大きく包み込み、とても穏やかな作品に仕上がっていると感じました。260ページの大作です。若い時に島バイトしましたが、大人の汚い部分しか見えなかった・・・。記憶の改竄をさせて頂きました。素敵な人生の選択のお話を有り難う御座いました。
実直な良作です!読んでほしいなあ。
2021年9月13日
とてもよかったです。
絵がまだ拙く感じますが、筋の流れはよく練られていて、読後感がとても良く、美しい離島の光景とともに余韻が残りました。
セール対象作品のリストで、真っ赤な、メッセージ性の強い表紙にひかれました。やや舌足らずなところもやや甘いと思う点もなくはないですが、ああ、これは紙の本で見たいなあと思う印象的な美しいシーンがあり、私にとって「当たり」の本でした。
エロティックな描写はありません。むしろこの実直な物語にふさわしく感じました。ストーリー重視の方におすすめです。
中編ふたつの間と最後に短編が入っていて、大きなひとつの物語が描かれています。読み応えのある渾身の作です!

粗筋は本の紹介にあるとおり。突然親の都合で義理の母親と離島で暮らすことになった少年が主人公です。義母は年中外出し主人公を放置。主人公は心に空虚なものを抱えています。
この離島で出会う主人公の心の支えとなる青年と、トマト農家の大家族がとても良いです。この一家の「家」が主人公の大切な居場所となり、そのかけがえのない場所で少年は成長してゆきます。

去年から電子書籍を読み始めたばかりの私の浅い経験ではありますが、ちょっと気づいたことがあります。
セール作品を評価順で表示した場合、最初の方は知名度も評価も高い作品が並んでいますが、リストの最後の方は、評価が低いと言うよりも(知名度が低かったりするためか)レビュー自体が少ないもしくはない場合が多いということです。
リスト最後の方にあったこのお作、なかなかの良作でしたので、このままあまり読まれない状態なのはせつないなあと思いつつ、他電子書籍様で評価が低かったのも気になり、購入したシーモアさんでせめてもの思いでレビューを書いてみました。
作者様の他の作品が読みたくなり(これが2014年のものなので)、現在はもっと腕を上げておられるのではと期待して探してみたのですが、見つかりませんでした。読みたいなあ。
260ページ
2022年9月24日
出版社セールで購入。全くノーマークの作品でしたがシーモア島で見かけ気になり購入しました。前半良かったのですが、後半が私にはちょっとささらず。しかし読んで良かった作品です。
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孤独な男の子の成長譚
2022年9月11日
なんかずっしり読み応えあったな〜と思ったら260ページあったんですね。始めから終わりまで表題作で描きたいテーマがしっかりと表現されており、良いお話でした。
孤独な男の子が大家族に出会って癒されていく様子が微笑ましい。この手の設定のものを読むと、私はラブと依存の境界が曖昧な気がして諸々心配になっちゃうんですが、その辺も曖昧にならず成長譚としてちゃんと描いてあったので良かったです。

大家族のうちの誰が兄弟で誰が親子かが特に説明なく進んで行くので、会話からそれを読み解くのが面白い。もしかして表札の順番にルールとかがあるのかな?知らないので自力で推理しましたw

トマト農家の攻めは、基本頼れる兄貴風でカッコいいのですが、年相応にオロオロするところもあってそこも魅力でした。受けやちびっ子達がちゃんと少しずつ成長してる感じも素敵でした。
緋呂くんが途中ムスッとしてたのはヤキモチなのかな?可愛い。

キスシーンはありますがエチ描写は無し。
表紙より内表紙になってるカラーの方が上手で好きですが、テーマに沿ってるのは赤い表紙の方なのかな。
素敵な作品でした。
2時間ドラマ
2023年10月15日
離島に越して来た高校生が島の大家族とのふれあいを通し人の暖かさを知りつつ成長していく物語。感動物語なんだろうけど今いち刺さらず、BLというよりは一人っ子の上に家族愛に恵まれない真が兄貴的な意味で星子を慕っているような…台詞がいちいち芝居がかっていて、特に一番の盛り上がりのトマトを胸に押し付けるシーンなどは正直??くっさーとか思う私が性格ねじまがっているのかも。義母が毒親なのかな?と思ったけど最後ちょっといいところ見せてよかった。
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