のみ×しばにすっかり心を奪われて作者買い。どちらかと言えば紙派の私。なかなか手に入らず待望の2冊がやって来ました。6年ほど前の作品で、その3年後にやっと2巻刊行。まだ未完結で、次はいつになるのやら。かなり貴重な作品です。
何事にもデリケートな思春期。その大事な時期に抱える性的マイノリティの問題で、シビアなテーマです。ゲイであるが故の苦悩、葛藤、罪悪感、孤独感。偏見や差別が多い世の中で、きれい事だけでは済まない現実が突き付けられる事は耐え難く、読んでいて切ない。だけど、BLを楽しむと同時に抱える問題の理解を深めたいとつくづく思います。本人が一番辛いのですが、その性癖を知ってしまった周りの人たちも、いろんな葛藤を持ちながら悩んでしまいますよね。ただの傍観者にはなりきれず、理解者であろうとする子たちも並大抵の事じゃない。作品中で、仲間内でバカやって笑って騒ぐ姿がかえって印象的に映ります。いつまでもこうやって笑い合えたらいいのにねぇ…
『こいものがたり』としての完結が、想像がつかず楽しみです。恋せずにはいられない。希望が見えてくるといいな。
早く3巻が発売される日を願うばかりです。最後にみんなバカやって笑ってて欲しい。