BANANA FISH
」のレビュー

BANANA FISH

吉田秋生

ストーリーが素敵

2018年7月20日
初めて読んだ時はとても衝撃が走ったのを覚えています。当時は絵柄がとにかく綺麗な、本当にthe少女マンガばかり読んでいたので何故この作品を手に取ったのか今でも不思議です。しかし、お陰でいい作品に出会えたので当時の私、グッジョブ。

まず、やはりマンガということで絵柄で好みが一気に分かれると思います。絵柄については表紙や試し読みで見ていただけたらわかると思いますが、かなり作者の個性が出てます。絵柄や作風でアウト、と思う方は購入はオススメしないです。後半から終盤は最初と比べると多少綺麗になったなー、とは思いますが全体を通して個性はそのままですので。

また、男性同士の絡みもあります。私はBLとは思わないけど、不快に思う方はいるかも。

絵柄?そんなもの求めん!!ストーリーが全てだ!!男性同士の絡みがなんだ!問題ないね!というお方。声を大にして言いたい、こちら、アタリでございます(`・ω・´)キリッ

タイトルもさる事ながら(バナナ?魚?なんだそれ?)から、キャラクターたちがもう一言では言い表せないくらいに魅力的です!!とても1000文字では語り尽くせません。

しかし、要点のみ抑えるのであればこの作品の魅力はなにか大きなものを超えた先にある幸せのために這いつくばりながら、もがきながら、出会って、別れて、を繰り返すキャラクターたちなのかな、と、思います。

メインとなるキャラクターはアメリカ人のアッシュと、日本人のエイジですが、この2人がとにかく尊い。そもそも、ギャングのボスであるアッシュと日本育ちのエイジが出会って、まったく価値観も育った環境も違う2人が様々な出来事を通して、また、たくさんの人達と出会って別れて。その先にある結末がもう、なんというか、読み終わったあとは大きなため息をつくでしょう。壮大な映画やアニメも見たあとなどによくなる感覚が襲ってきます。

ネタバレなしには語れないです。
読み応え抜群です。
気に入った方は、続編、まででは無いですが、
YASHA ‐夜叉‐とイヴの眠りもオススメです。ですが、なんと言ってもこの作品をまずは読んでいただきたい。

こんなに純粋な思いがあるだなんて、人の心はなんて綺麗なんだろう、と思わずにはいられませんでした。
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