それでも親子でいなきゃいけないの?
」のレビュー

それでも親子でいなきゃいけないの?

田房永子

自分の生い立ちとかぶります。

ネタバレ
2018年8月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 自分の親を毒親だと認めたら親不孝になると思っていました。でも読んでいると本書の母親とのエピソードに、あれ?これうちじゃない?とギクリとする事が度々ありました。私の母は優等生でバリバリの元キャリアウーマン。あなたのお母さんは美人ねと随分周りから言われました。しかし子供達に対しては独裁者でした。母の言動に随分悩まされました。自分が器用で何でも出来るから、子供がまだ幼くて出来ない事が理解出来なかったのでしょうか。イライラするとよく言われました。田房さんのおっしゃる通り、母の中には理想の子供像が出来上がっていて、私は全然違う規格外の子供だったんでしょう。母最大の暴走は私の二十代の時にしたお見合い。高学歴の男性でしたが、話していても全然つまらない。断って欲しいと泣いて頼んでも、母が相手の母親と電話をしてして勝手にデートの約束を取り付けてしまう。メチャクチャでした。結局破談になりましたが、相手と相手の親に勝手に身上調査をされたり、男性側が私の嫌いな所を自らの親に挙げて破談の理由にしたと聞いたり、元々好きではない相手でしたが、心が凄く傷付けられました。私に聞きたいことがあるんだったら直接聞けば?別れて欲しいんだったら直接言えば?喜んでお別れしてあげたのにと思いました。(当時お見合いをお断りする時は仲人さんを介してとか暗黙のルールがあったり、仲人さんやお見合い相手の実家の電話番号も母しか知らず、私の意思を伝えることが難しかったのです。)破談後、無理矢理お見合いを勧めた母に、今まで抑えていた怒りをぶつけましたが、母は何かズレている。自分が悪いとは思わない。悪いのはお見合い相手達だと言う。まるで田房さんのお母様みたいでした。女子大生だった時の妹への過干渉もひどかった。あんたは無駄遣いをすると決めつけて現金を一切渡さない。食べる場所がないから要らないと言ってもあんたは無駄遣いするんだからと無理矢理お弁当を渡す。妹はアルバイトを掛け持ちし、卒業後は寮のある今の会社に就職しました。母や祖母の理不尽から離れる事が出来て良かった。結婚や就職で自立出来る時が来たら、いったん毒家族から離れる事をお勧めします。毒親はなかなか変わりません。
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