心中するまで、待っててね。
」のレビュー

心中するまで、待っててね。

市梨きみ

もう、読み返すことができないかもしれない

ネタバレ
2019年10月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読んですぐレビューを書きます。すぐに書かなくては、この作品をもう一度読むことができないかもしれないと思ったからです。
救われることのない魂が、想いが、あふれています。読後のすさまじい衝撃に、心の痛みにもう、どうにかなってしまいそう。それでも、と言う方は読んでほしいです。
ただただ暗い作品ならまだよかった。ところどころにあるあたたかな情景が、それがあるから闇に堕ちるような感覚をもたらしてしまう。
最期はこれで、これがきっと正しい選択だったように私は思いました。私が同じ立場にあったら。フクの立場でも、あおいの立場でも、この物語と同じことをすると思います。
その憎しみの晴らし方は、決して良い方法ではなかったけど、でも…。
じゃあこの子達はどうすれば、幸せになれたのでしょう。
読んでいる私が今もっている幸せを、この子達にわけてあげたい。フィクションの、創作物であるけれど、どうにかしてわけてあげたい。そのようにまで思える、物語でした。
レビューになってないようなレビューで申し訳ありません。長々と失礼しました。想いをつらねないと、眠れない気がしてしまったのです。
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