華なるもの
」のレビュー

華なるもの

西つるみ

小説のような雰囲気

2020年3月2日
平安時代を舞台にした8本の連作短編集。色と機転を武器にのし上がってゆく主人公と、彼に惹かれ溺れる貴族たち。最後まであまり救いを感じられなかったが、時代や雰囲気はとても好み。謀略と裏切りばかりの展開だったので、もうほんの少しだけ恋愛のときめきや救いがほしい気も…。絵柄は好みでしたが人物の顔の区別が少々つきにくく、若干の読みにくさがありました。漫画より小説で読んでみたかったような不思議な読後感の作品でした。
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