薔薇王の葬列
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薔薇王の葬列

菅野文

最終巻確認後に☆5つになるかも。

2020年4月30日
伝承にのっとるならば、主人公は最後に全裸で晒し者になるわけです。よくもこんな残酷な事を思い付きますね。菅野さんは天才でしょうか。
とは言え、この時代の戦争を漫画に取り入れるのは難かしかったようです。ブツ、ブツ、と中断するような不自然な場面転換が散見されます。
それでも、古めかしい台詞を随所に配置し、耽美調の画面で見所を作る、試行錯誤と真面目な努力に、とても好感がもてました。
史実ではなく、戯曲に添う物語。英文学の先生であれば駄目出しもするのでしょうが、そんな教養のない私には問題無し。本作のおかげで今後は「あれ?ヘンリー何世だっけ?リチャード何世だっけ?」と混乱する事がなくなりそうです。

完結後追記
☆3つになりました。
伝えられる史実とも、原作とも、全く変えてきましたね。残念です。
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