真実の愛に落ちゆく姿を見て頂きたい





2020年5月8日
購入して二日経ちましたが、未だ世界観にハマって抜け出せず。しっかりとしたストーリーと、BL的愛に溺れ中。壮大なシリーズの始まりである『媚の椅子』では加賦が、韮沢へ溺れていく様が描かれている。北野映画にもある様な、極道の世界独特の血生臭さ、黒い表現はあるが、真の愛の表現もきちんとあり、胸が疼く。真実の愛を突きつけられ、究極の状態で韮沢に溺れ始める加賦の姿は読み手になんとも言えぬ甘い疼きを感じさせ、たまらない。続編に進むに連れ、加賦が韮沢に対し、どうしよもない愛に堕ちゆく。結果2人の甘い世界が表現されているが、そこに行き着く為にもどうしても通らざるをえぬのが、この作品。どうかグロいシーンを嫌わず完読して頂きたい。シリーズ完読の果てには真実の愛とは執着と同義か!?愛とはお互いを縛りながら生きる事か!?とのなんとも言えぬ読後感を得られる事必至。不屈の名作と察す。そのまず導入篇を是非!

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