このレビューはネタバレを含みます▼
無難に日々を過ごす無気力な雑誌編集者・樹×極彩色の天才画家・蓮。何事もほどほどにやり過ごす樹は、唯一強い関心を抱く画家・天花寺蓮の担当編集に。メディアで見る姿とはまったく違う蓮に戸惑いながらも、インスピレーションを得るための触れ合いから徐々に深い関係に。堂々としてグイグイ来るのにキスも初心者の蓮がいかにも浮世離れした天才っぽい。次第に恋人のような関係になり、絵だけじゃなく蓮そのものにも惹かれた樹は浮かれるけど、幸せを感じるほどに蓮の絵は変わっていく。あとがきにどこか死の香りが…と書かれてましたが、幸せなハッピーエンドにしか見えなかったな。描き下ろしを見ると新たな道も拓けているようなので、破滅型が幸福を得て進化する再生ものといった感じ。最初の事なかれ主義から一変、本気になった樹の情熱と覚悟が一線超えかけてる感じがすごくよかったです。好旬さんも面白いキャラでした。