女王の花
」のレビュー

女王の花

和泉かねよし

レビューも全部読んだ

ネタバレ
2020年6月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ この作品に出会えてよかった。読み終わっても抜け出せず、こちらの900近いレビューも全部読みました。皆さんの感想、解釈を知りたくなる、語り合いたくなるような作品です。
キャラ一人一人が愛しい。
生きていることの尊さを感じる。
読後の重みが桁違いでした。
ともあれ、よく生きた、と思います。どんな形であれ、亜姫と薄星は誰よりも濃く長く一生を共にしたんだと、自分を納得させています。

追記
「この世とあの世の間の高い山の上にある千年の花」は、この世から去りかけた薄星にしか手に入れられない。亜姫は「こんなに無事」だから。
幼いころから千年の花を信じ続けた薄星は、「この世とあの世の間」でそれを求め、亜姫が女王でなくなった晴れた日を待ち迎えに行った。
毒や老いも、願いを叶える千年の花の力が作用した。
亜姫のもとに星が還り、数十年の永遠を過ごすために。
信じて。と薄星も言っていたし。巻頭で「ねがいは叶った」と言っているし。
ファンタジーだけど、もうそう思うことにしました。
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