親愛なるジーンへ
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親愛なるジーンへ

吾妻香夜

心を鷲掴みにされるのは何故?

2020年7月10日
名作「ラムスプリンガの情景」に繋がるこの作品。ついに読むことが出来て本当に幸せ…。弁護士のトレヴァーと元アーミッシュのジーン。二人の関係が少しずつ変化していく様子は描写が本当に繊細です。時代考証が確かで言動の一つ一つに重みが。ユーモアも随所にありつつ、当時ならではの苦悩や葛藤も色濃く豊かに表現されています。各話毎に映し出される書斎の風景変化が印象的。本編外の挿絵も愉快で大好き!読むと涙がじんわり滲むほど心を鷲掴みにされるのは何故なのか。とにかく物語の世界観にどっぷり浸れます。続巻を早く読みたくて仕方がない状態です!
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