このレビューはネタバレを含みます▼
BLにサスペンスを足した感じの作品。「同性愛要素のあるサスペンス」だと、元の事件がこんなにあっさり片付かないとか、稔が余計なことをしたりとかありそうですが、すんなりハッピーエンドになったのでBLですかね。BLって幅広いジャンルですね。知久と悠希と悠太、それぞれの思いや人間性、家庭事情など、それなりに複雑な設定がこの分量できちんと描写されているのはすごい。細かな表情の描き方などが上手くて、表情や仕草でキャラの性格まで表現されています。知久と一緒にいたい悠希が悠太を生み出したと考えたら、捉えられていたのは知久の方かと感じました。欲を言えば、悠希が目覚めた冬からラストの夏の間のエピソードが1つ欲しかったかも。ところで、交代人格の成長って実際どんな感じなんでしょうかね？
レビューをシェアしよう！
ERR_MNG