ノット ロンググッドバイ
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ノット ロンググッドバイ

緒花

丁寧に描かれたストーリー

2020年7月14日
まず『エロ』は無いと思ってください。描かれているのは大きな愛の物語。高校時代から大学時代、そして社会人までの期間が丁寧な心理描写で描かれています。物語のスタートから切ないのですが、どういう経緯でそこに至るのか一旦過去に戻ったり、回想したりします。時系列は行ったり来たりしますが、しっかり分かりやすく感情移入しやすいです。
登場人物については、至(いたる)も北斗も読み始めと読み終わりでは印象が変わります。至はクールで無口な大人びたイメージから、甘え下手なポンコツ(素直な感情を表現できるようになった)で、北斗は尽くす至大好きわんこから、旦那を尻に敷くしっかりタイプへ。要はストーリーの中でその位の年月が経ち、子供から大人へ成長していった過程を表しているのだと思います。
何度となく通読していますが、何度読んでもグッと来ます。是非とも読んでいただきたい作品です。
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