ニューヨーク・ニューヨーク
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ニューヨーク・ニューヨーク

羅川真里茂

フィクションですが、ファンタジーではない

2020年7月15日
このところ、肌触りの良く、ササクレやトゲのない、登場人物は理解者だらけという優しいBL作品に当たることが多くなっていました。もちろん、そんな世の中であってほしいし、作品として良い悪い、正しい間違っているとかいうことではないのですが、本作を読むと、まだまだ、それらの作品世界は、ファンタジーなんだと思い知らされます。
初版から20年以上が経っています。でもまだ、まだ、「現実はコッチだ」と思わされるシーンがある。
しんどい場面も多く、読了後はしばらく使い物にならないくらい腑抜けてしまいますが、それでもいつかは、一度は、読んでほしい作品です。
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