違国日記
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違国日記

ヤマシタトモコ

なんかすごくいい。

2020年8月7日
全部が好き。
吉田秋生みたいな読後感。言葉、絵、それらから構成される雰囲気が、思春期みたいな敏感さがある作品。
マキオさんが女なのに男前です。対して養われることになるアサちゃんはかわいい男の子みたい。意識して中性的に2人を描いているのか、これから先、わかるかな?
マキオさんがアサちゃんに言うセリフにいちいちハッとする。友人との語らいもすごくいい。どうでも良いセリフがひとつもない。何回も言うけど読んでホントに良かった。
心のヒダの裏のほう、自分でも、気づいてなかったよ!ってところをとても凛々しい、言葉で紡いで分らせてくれる。凛々しいって感じるのはのはマキオさんの品格が言葉まで滲み出てるからなのかね。ショックなことがあるとどんな優しい慰めの言葉も、的を射てなければぼんやりしてて届かない。でもマキオさん、彼女なら響くようなことを言ってくれるんじゃないかな、って思う。私も思春期に、誰かにこんなこと言って貰いたかったー!
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