ひだまりが聴こえる -リミット-
」のレビュー

ひだまりが聴こえる -リミット-

文乃ゆき

ノーマル同士のカップル

2020年8月26日
表題作のみ。後天性難聴で美形の航平と明るく裏表のない太一、大学で出会った2人。前巻で少し前に進みましたが、このシリーズでは航平が難聴者と聴者の壁を強く意識させられます。大学生と社会人でのすれ違いもあり、一緒に過ごす時間が短くなって不安も増し…。最終的にはお互いきちんと気持ちを伝えられるハッピーエンドです。

お涙頂戴になりがちな設定ですが、個人的には大袈裟すぎることはなく、難聴というテーマも身近ではないので飽きずに読めました。

ノーマル同士がカップルになる話でエロ重視ではなくストーリー重視の場合は、性別を超えて惹かれ合う理由に納得するのが難しいことも多いです。この話では、航平が太一を性別を超えて特別に思うのはとてもよく分かりましたが、逆は想像の域を出ません。それでも丁寧に書かれているので満足感はありました。

修正が必要な描写はなし。
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