群青にサイレン
」のレビュー

群青にサイレン

桃栗みかん

空の笑顔

ネタバレ
2020年10月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 何回読んでも飽きない。自然と感情移入してしまう。登場人は多いが、描き分け、見せ方が素晴らしい神作品だと思う。修二がめんどくさいのはさておき、空の笑顔を見ているだけで癒される。空に会いたくて、最近は毎日読んでる。これで3回目の追記になる。キリがないので、この作品のレビューを書くのはこれで終わりにします。これからも読みます。4.5

何度も読み返している作品。読むたびに、キャラの描き方とひとりひとりの感情の乗せ方に驚く。空は明るくて文句なくかわいい。愛されキャラ。天性のアイドル。笑顔が最高に癒される。空に僻んでいるとしか思えない、修二は主人公だが、暗くてめんどくさい。そんな修二に執着している、同じく暗い角ケ谷から目が離せなくなった。そして、片山という気になる俺様キャラが出てきた。兼子と鈴木、守屋と釘崎、寺田と副キャプテンといったペアも、どうぞ妄想してくださいと差し出してくれる作者様の掌で転がされるしかない。兼子がいいやつ。アキが兼子をヒロと呼んだシーンは神。中学時代のふたりのエピソードを思い出すと胸熱だった。本当に続編が読みたい。4.4

以下、過去のレビュー
3人を軸に話が進むが、そのうちの2人が暗いので、読んでいてどんよりした気持ちになるが、作者様のとてもきれいな絵で救われた。主人公の修二と親友の角ケ谷は暗く嫉妬深い性格。しかし、修二は野球部のエースであり、角ケ谷も天才ショート。高校野球の漫画と言えば、爽やかで何かあってもそれほど引きずらず、野球に打ち込む姿を描くことが多いと思うので、異色な作品と言える。しかし、嫉妬や羨望、思春期の友人への想いなどが入り混じり、細やかな心理描写で、とても読みごたえがあった。登場人物の描き分けも素晴らしく、魅力的なキャラも揃っていた。アキ先輩と修二の憧れであるいとこの空くんがお気に入りだった。9巻は角ケ谷が主役で、辛い過去を描いていたが、彼が修二と出会えたのは本当によかった。角ケ谷の修二への静かな熱い想いに萌えた。終始暗い9巻だったが、後半の空のズボンが破れた時の修二と空の弾ける笑顔に救われた。全巻を通して、暗い中にも救われるところがあったので最後まで読めたと思う。毎年、ふたりで初詣に行く修二と角ケ谷かわいい。ここで終わってしまうのは残念なので、是非続きを読みたい。3.9
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