ねこまた。
」のレビュー

ねこまた。

琥狗ハヤテ

ぜひ最終巻まで読んでほしい

ネタバレ
2020年10月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1〜5巻までは主に、謎生物ねこまたと主人公の、ちょっと不思議な共同生活が描かれています。全体的にフォルムがまるくモチモチとしていて、感情表現の豊かなねこまた達にはほっこりしますし、時代描写もよくて、江戸の町人の暮らしが、四季とねこまたを交えて丁寧に描かれています。
最終巻では、一つの事件と別れを通じて、ねこまたとはなんなのか、その片鱗が壮大に描かれます。あくまでも片鱗であって、その正体が完全に明かされる訳ではありません。ですが、分からなくても良いのです。かわいいから良いのです。分からなくとも、人は誰かと寄り添い合える。暮らしていける。生きるってそういうことなのかなと思わせてくれるような、そんな素敵な漫画だなと思いました。おすすめです!
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