このレビューはネタバレを含みます▼
この独特の世界観、凄いです。読んだ後、しばらく戻って来れませんでした。まだ戦争が続いている現代(平行世界)、生まれてからずっと他人の顔を認識できず、ずっと疎外感と孤独さを耐えてきた主人公雪村が、孤島の全寮制の高校で、同室になった紫ノ宮の顔を初めて認識するところから物語は始まります。1日にメロンパン一個の約束で、強く美しい白薔薇の騎士.・紫ノ宮は雪村を謎の外敵から守り続けます。学校は敵とはいえ、実はステージで、主人公と白薔薇の騎士との繋がりは、とても切なく長く、涙なしには読めません。ラスト5ページは鳥肌ものでした。