君に恋するはずがない
」のレビュー

君に恋するはずがない

須坂紫那

ボリュームたっぷり234ページ!

ネタバレ
2020年11月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者さんの綺麗な絵が好きで、Twitterで発売予告の広告を見て購入しました。表題作のみ全6話+番外編と描き下ろしで、ボリュームたっぷり合計234ページ。とても読み応えがありました。
ハイスペックなイケメン・北大路と、その同僚でゲイの有馬のお話で、有馬は長年に渡って北大路に片思いをしていたところ、ひょんなことから二人の距離が縮まって…というストーリーです。北大路は根っからのノンケなんですが、有馬に対してとても誠実というか真面目というか。北大路の「付き合おう」発言も、ゲイをちゃんと理解していないノンケにありがちで、とてもリアリティがありました。自分の発した問題発言をちゃんと再熟慮した上できちんと有馬と向き合い直しているのも好感が持てました。有馬は一見クールで格好いいのに、北大路に対する感情が健気!友達関係を維持するためにわざと嘘をついたり、見た目は決して可愛いキャラではないのに、あ〜可愛い〜となりました。ストーリーは王道に近いのかなと思いますが、心情の変化がとても丁寧に描かれていて、まさにボーイズの恋愛漫画という感じでした。北大路の少女漫画趣味がいい感じに全体を明るくしているのもポイントでした。
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