異国だからこそ可能な話





2020年11月18日
作者さんの「夏と〜」の短編が素晴らしかったので、こちらの作品も読んでみました。あとがきにもありますが、舞台のモデルはクロアチアのようですね。石畳の美しい街で繰り広げられる、ある別れと出会い。ネタバレしないように書くの難しいですが(ネタバレしないで読むのオススメです) 切なさ満開のストーリー。舞台が日本でなく、貧困と争乱と戦争と生と死が身近にあった国だから可能なエンディングですね。クロアチアも酷い内戦があった国ですし。もし日本だとただの極道の話になってしまう。。読み終わったあともう一度読み返して、哀しさとそれでも生きてく前を向く強さにため息が出ます。コロナロックダウンで外出もできない中、よい旅行をした気分になりました。

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