このレビューはネタバレを含みます▼
読み放題で4巻まで。
有力な名家の娘なヒロイン。お見合い的なパーティーで夫に惹かれて、家族の口利きで結婚へ。しかし、夫の実家では基本放置。夫もヒロインに全く手を出さず寂しい日々を送る。そんなある日、夫の弟であるヒーローが夫の不貞の写真を突きつけ、自分の子供を産めと脅して手を出してきて…。
タイトルからヒーローがヒロインに惚れてるのはわかるが、手に入れようとする手段がゲスいし、手に入れるまでの言動に愛がない。
話が進むと夫の不貞のきっかけもヒーロー仕込みとわかり、これでヒロインに愛を告げられてもねえ。好きになれるかって言ったらなる方がおかしいが、延々監 禁状態に置かれ、レイ プまでされたヒロインは絆されちゃうんだろうなという描写もあるのが胸くそ。どう見てもストックホルム症候群。ヒーローがたまに見せる優しさ描写も、女性を監 禁した犯人が被害者を堕とす行為のそれを彷彿とさせて気持ち悪い。これで双方純愛とか原作者が本気で思ってるんだったら思考がヤバイ。
ヒロインが逃げ場のない天涯孤独の身とかならわかるけど、良家の令嬢なのに実家を頼らないのもな。今時携帯電話とか持ってないのか。そもそも実家は夫の素行調査しなかったの? 娘の希望といえ、娘の幸せや家の利益も考えたら、やって当然そうなんだけど。なんかちょいちょい無理筋設定多めで、恋愛要素を楽しむすきは皆無だった。
というか、浮気相手がヒーローの仕込みなら婚約中に浮気提示して、弟が慰めてればヒロイン落ちたのでは? なんで結婚まで待つの? 寝取り好きなの? 腹黒策士としても無能っていいとこないな。