親愛なるジーンへ
」のレビュー

親愛なるジーンへ

吾妻香夜

傑作の中の傑作

2020年12月3日
作品のテーマや繊細な心理描写を含め、ある種普遍的な物語を描きたいという筆者の方の想いが溢れていて最高です。前作の登場人物の人生も重なり、アメリカの1970年代の時代の空気感や主人公たちの会話に登場する映画、小説なども併せて世界観が作り込まれています。私自身ニューヨークに住んでいた経験があり、街並みや人々の様子も合わせて土地の雰囲気を感じられて満足度が高いです。読むだけで物語の世界へと誘ってくれる吸引力がある作品だと思います。続きも楽しみにしています。
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