理想を超えてきた




大戦中お婆さんの回想録のような形で、輸入雑貨やさんを舞台にした明治浪漫譚が始まります。ザックリ言うと19世紀末期、欧州におけるジャポニズムブームに懸ける長崎商人たちのお話です。
自分長いこと明治工芸にハマっていまして、それらが作中でチラホラ取り扱われるので、それだけで鼻息荒くなりました。著名人もいっぱい出てきて好奇心が忙しい。
この当時のニュースや建築、食べ物、文化、アンティークな品々の歴史などを紹介してくれる幕間もボリュームがあり、息つく間もなくずっと楽しかった。
それでいて人間ドラマもたっぷりと。史実を織り交ぜながら大筋に沿いつつ創作部分も素晴らしかったです。未熟だった主人公が色んな経験を吸収して、恩人の大事な人の救いになる成長ぶりは胸アツでした。舞台がパリに移ってからとか、題材に興奮して訳分からなくなってきちゃったので何度か読み返すハメになりました。
嗜好に叶いすぎて星10付けたい。有難うございます。
あとはマッシュ黒川くんで別冊出してくれたら三千円でも買う。
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