ラクダ使いと王子の夜
」のレビュー

ラクダ使いと王子の夜

緒川千世

優しい表題作と黒い短編

2020年12月13日
表題作「ラクダ使いと王子の夜」は優しさに溢れた御伽話です。
「溺れる魚」は切ないながらも2人が前を向いて歩いていく明るい作品です。
そして、「いびつな欠片」と「ゆがんだ螺旋」。どちらもかなりダークです。
私がイメージする緒川作品はこちらですね。
愛なのか憎悪なのか分からなくなります。そこが良いです。
明るく楽しい作品から、暗く救いようのない作品まで。
幅広く活躍される作者さんですね。
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