茅花かす陽 【電子限定特典付き】
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茅花かす陽 【電子限定特典付き】

ミギノヤギ

不思議な世界観に惹き込まれる作品

ネタバレ
2021年1月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 前作「薫−くゆる−」もなかなか印象的でしたが、今作品も不思議な世界観に惹き込まれる作品でした。郵便配達員のチアキさん×道端で不定期に花を売るメイのお話で、表題作のみ全5話+描き下ろしで合計222ページ。花を売るメイに恋してしまったチアキさんが、偶然メイの花の秘密を知ってしまって…というお話です。多分舞台は日本なんでしょうが、建物や街の雰囲気が独特で外国の小さな街にいるような不思議な世界観でした。(ちょっとジ○リ映画に出てくるような雰囲気でした。)メイの患う病気も非現実的ですが辻褄はちゃんと合っているので突拍子すぎず、ファンタジーなのに日常生活にちゃんと溶け込めていたのが良かったと思います。両片思いですが結構早めに誤解がとけるので、ジレジレし過ぎることもなく、医療行為として早い段階から交わる行為があるので、早いうちから甘めな二人です。当て馬も嫌なキャラも出てこないので、ストレスなく読めました。絵は独特な感じですが、花を纏うメイにはとても色気があったし、チアキさんのビジュアル&性格はばっちり好みど真ん中でした。細い線でシャカシャカした感じの絵柄なので、所々ちょっと雑に見えるのが残念だったかなと思います。
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