お伽噺は泡と消え
」のレビュー

お伽噺は泡と消え

じゃのめ

独特だけど色気のある絵が好き💕

ネタバレ
2021年1月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者さん買いです。表題作のみ全6話+描き下ろしで合計219ページ。作者さんの今までの作品と比べて肌色率高めな印象です。本作はヤクザの息子の朱巳×ラーメン屋店長の丘のお話で、朱巳と丘は中学からの親友でかつセ/フレの関係です。ノンケの朱巳の将来を願って関係を終わらせようとしている丘が、偶然初恋の相手かもしれない駿河と出会い、丘と朱巳の関係が少しずつ変わっていくというストーリー。朱巳も丘も二人ともお互いが孤独を埋められる唯一の相手なのに、それぞれ相手のことを考えるがあまりに拗らせてしまうという私の大好きな拗らせ系両片思いです。もう設定だけでも美味しいのに、今回は朱巳のビジュアルと性格が好み過ぎて辛かった!じゃのめ先生の今までの作品にはあまり見ないワイルド系。一見オラついた感じなのにすごい一途で、言葉少なめだけどやる時はやる、男らしい朱巳がとても良かったです。当て馬かと思われた駿河もナイスアシストで、ストレスなく読めました。唯一引っかかったのは、丘の初恋。顔も見てないから誰かも分からないのに、流した涙が美しくてそれが初恋??情景としては美しいんですが、それを初恋とするには個人的にちょっとインパクトが足りなかったかな。それ以外は全く文句なしです!
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