≠ ノットイコール
」のレビュー

≠ ノットイコール

池玲文

タイトルが生きています

ネタバレ
2021年2月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 以前セールで1巻のみ購入してそのままにしていたけれど、フォローさんのレビューを読んでようやく2巻も読みました。2巻でよくぞこれだけまとめられたなと感動しました。実の父子という重い内容です。結論から言うと、私はこの二人が選んだ未来がとてもしっくりきました。息子の凉は、タイムスリップした先で出会った14歳の果(後の父親)を可愛いと思い、体を繋げてしまいます。元々、凉は物心ついてから一度しか会ったことがない父親(果)に自分のことを見てほしいと潜在的に思っていたから、14歳の果に受け入れてもらったことで、一気に果に執着してしまう。そんな気持ちを抱いたところで現世に戻ってしまって・・・。真実を知った現世の果はショックを受けて凉を拒むんですけれど・・そこからの二人の葛藤と作者さんの意図するところがきっちりハマっていて、凉や果の気持ちにすごく入り込んでいました。タイトルも生きていますね。その後のイコールもハッピーエンドと言うにはぬぐい切れないほの暗さが感じられますが、私はとても好きな作品です。それにしても、イコールの凉がいい男に成長していて眼福でした。
そしてそして、作者さんの他の作品見てみたら、フォローさんがレビューしてたヤクザものの作品が!買います!
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