三代目同士、喫茶と酒屋の幼なじみ
」のレビュー

三代目同士、喫茶と酒屋の幼なじみ

重い実

やっぱりシュールで癖になる!

ネタバレ
2021年2月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者さん買いです。私的に数少ない「ハズレのない作家さん」の一人です。ちょっと癖のある絵とテンポなんですけど、癖になったら絶対この沼から出ることはできないと思います。
今作品は酒屋の息子・清ちゃんと喫茶店の息子・一左のお話で、全5話+描き下ろしで合計186ページ。二人とも家業の3代目でお隣さん同士、子供の頃からの幼馴染。清ちゃん曰く、一左は「天使」で、子供の頃から一左へ想いを寄せています。朝が弱い一左を起こして世話をしているうちに…という展開。一左→清ちゃんへの気持ちは、自覚は遅いものの潜在的に好意があって、清ちゃんと離れるかもしれないというところから自分の気持ちに気づくという両片思いのバリエーション的な感じです。設定としては確かに王道なんですが、それをありきたりなお話にしないのが重い実先生なんですよね。麻雀のくだりも寝ている最中にパンツを投げ捨てるのも、ただ単にシュールなだけじゃなくて、清ちゃんがそんな一左も可愛いと真面目に思っているのが面白いし溺愛具合にギューンとなるという。ただ単に斜め上を行くだけでなく、ちゃんとそこにキュンとか萌えを含ませられるのがさすがのセンスだなぁといつも大絶賛です。そしてまた特筆すべきなのがエロもしっかりあるというところ。こんなキャラの二人なので色気がなさそうなのに、エロの場面になるとちゃんと色気も出てくるのでビックリです。
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