コオリオニ
」のレビュー

コオリオニ

梶本レイカ

答えは読み手に委ねられた感じ

2021年2月5日
新潮社クーポンにて。レビューも少なくて、クーポンなかったらたどり着けなかった作品かも。警察とヤクザが手を組む話ですが、何が正義で何が悪なのか、何が普通で何が異常なのか、突き付けられたことの答えに、言い澱むような読後感です。(作者さんはそんな問いを突き付けてはいないのですが。むしろ救済として描かれていると思います)この作品は、読む人によって受け止め方が異なると思うし、残虐な描写もあるので、そういう意味でも受け付けない人もいると思います。私も激しい暴力描写は苦手ですが、ストーリーも心理描写もみっちりと作り込まれたこの作品は、読んで良かったです。特に上巻の佐伯の話はとても響きました。それにしても、読み応えがありすぎて疲れた・・
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