愛なら素直であればいい 【電子限定特典付き】
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愛なら素直であればいい 【電子限定特典付き】

あずみつな

普段は無口なのにちょっとムッツリな攻め!

ネタバレ
2021年2月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ こちらの作家さんの描く「ちょっとムッツリでSっぽい攻め」が好きで、本作品も作者さん買いです!今作は表題作のみ全6話+描き下ろしで合計238ページ。無愛想なリーマン・豊田と、豊田の同期でモテるナルシスト・吉岡のお話です。トイレに置き忘れられた携帯に書きかけのBL小説を見た吉岡は、その携帯の持ち主だった同期の豊田が自分をモデルにそのBL小説を書いていると信じ込んで…というストーリー。ちょっとナルシスト気味な吉岡は、豊田が自分に対して秘めた思いを持っていると確信して、それなら自分がお膳立てしてやろうと一肌脱ぐつもりが、結局豊田にハマってしまうという。あずみ先生の描く攻めって、普段はガツガツしてないのにちょっとムッツリめで、いざとなると少しSっぽくなるのが凄い好みで、今回の攻め・豊田も同系統かなと思います。受けの吉岡の方が押せ押せな感じで、一見すると攻めの豊田が一歩引いてる感じなんですが、蓋を開けてみると豊田もどっぷり吉岡の魅力にハマっていて、攻めと受けの気持ちのバランスが良かった。BL小説ってなかなかありそうでなかった切り口で、それもユニークだなと思いました。普段タチしかしたことなかった吉岡があっさりネコになって蕩けてしまったり、やたらBLに理解のある職場の同僚だったり、若干ご都合主義っぽいところもありましたが、全体的には楽しく読めました。絵が独特なので合わない人もいるかもですが、試し読みで絵柄に抵抗なければぜひ読んでみてほしいです。
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