恋をするには透明すぎる【単行本版】
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恋をするには透明すぎる【単行本版】

yoshi/阿賀直己

とにかく顔がいい。イケメンBLの極みの絵

ネタバレ
2021年2月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 受けの方が大人で、男っぽかったので(カバーでいうと、茶髪の方が受け。)購入。
正直なところ、ストーリーにはそれほど斬新な箇所はなく、どちらかといえば王道のストーリーなのですが、それを、大変美しい絵で、丁寧に心情を追っているので、とても気分良く読めます。まあ、ストーリーが斬新である必要はどこにもなく、むしろ王道という「皆んなが好きな切り口のもの」をどう料理するかが作家さんの腕の見せ所だと思うので、その点、この漫画はスッキリと成功していると思います。
特筆すべきは、主人公2人のビジュアルで、とにかくイケメンです。どのページを見ても顔がいい。絵自体がお上手なので、人形のような美形さではなく、ちゃんと表情も上手いし生き生きしています。
ストーリー面で言うと、キャラがいい。受けの一哉はイケメンだけど、過去に好きな相手から受けた仕打ちで拗らせてて恋愛をする気がないが、歳下イケメンのミキにグイグイこられる。この様子がおもいのほか、2人とも可愛い。
特に、グイグイ来ていたミキが急に素っ気なくなって、焦る一哉の描写が凄くよかった。こういう、追われた側が追う方になるシチュ大好きです。ミキが女の子に笑いかけてるのを見て嫉妬しちゃうのすごく可愛い。両手で顔を隠して、嫉妬の告白をするシーン可愛いすぎる。
こういう描写が、この漫画のいいところだなぁと思います。
なんだろ、タイトルほどは切なくなくて、甘いです。
男前受けで、甘いBL大好きなので、いいお迎えものでした。
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