町でうわさの天狗の子
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町でうわさの天狗の子

岩本ナオ

その後が見たい

ネタバレ
2021年2月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ マロニエ→金の国→天狗の順で読んできました。マロニエよりは、絵の細かさは少な目だけど、テーマが天狗なのが、なかなかなくて面白い。鬼とかはよくあるけど。
しかも、天狗が伝説や噂話とかではなくて、ちゃんと町に存在している世界なのが良い。
まさか、このほんわかした表紙とタイトルから、ラストに涙する展開になるとは思わなかった…
天狗がテーマのわりには、前半は学校生活の話がほとんどなので、弱冠中だるみしてくるんですが(それでも個性的なキャラ多いので会話劇は面白いです)、中盤から面白くなってきました。
特に最終巻はもう…瞬が格好良すぎます!瞬は、ずっとブレない芯があってずっとカッコイイのですが特にラストは良かったですね。
他の方も書いてましたが、瞬の秋姫に対する想いは、もう彼の人生をかけた『愛』ですね。秋姫が羨ましい…

ただ、疑問がいくつか。
康徳様の仲間の天狗さん達、助っ人に呼んだわりには大して役に立ってないような…
あとラストの天狗道の解釈というか、大天狗になった瞬は、いつからの瞬なのかよく分かりませんでした。秋姫と一緒に天狗道に行ったはずなのに?…眷属達は行ってないので、助けに来るのは分かるんですが。
それと、大天狗になった瞬は、あの顔になったままなんですかね?お面ではなく。
あと、秋姫は、本当に全部『ちから』はなくなったのでしょうか?天狗の子なのに?もう戦う事はないかもだけど、怪力とか水の上歩くとか空飛ぶとかは、いざという時役立ちそうだし、ちからを自分でコントロール出来るようになれば、ちからはある程度あってもいいじゃないかとも思いましたが。
でも1番の衝撃は、みどりちゃんと瞬の関係性でしたね。瞬も知ってるんでしょうか…
この辺りがモヤモヤするので、☆-1です。
金ちゃんと西條君がなかなかツボでした~
本当に楽しい作品でした!
読み切りでもいいので、皆の10年後とか見てみたいので、マロニエ終わってからでも良いので、描いてもらいたいです。
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