寄越す犬、めくる夜
」のレビュー

寄越す犬、めくる夜

のばらあいこ

名作です

2021年2月12日
読み手を選んでしまうめちゃヘビーな作品ですが、間違いなく名作だと思います。とにかく綺麗事なんか一切ない泥沼な三角関係に、ページを進めるごとに悪化していくストーリー展開は、ずっとハラハラドキドキし通しですし、読後しばらく余韻が抜けません。レ○プや暴力シーンがたくさんありますが、そんなシーンでさえ菊池が可愛くてなりません。そんなんでも可愛いと思えるのは、BL界の不憫受けの中でも菊池だけです(私の中で)。でも須藤も好きなんです。須藤が新谷をずっと「新谷くん」呼びするのも好き。だから新谷の、菊池を大事にしたい、でも須藤も放っとけないっていう気持ちよくわかります。わかるようにしっかり描かれてるとこがほんとすごいなと思います。新谷の優しくて男気あるのにダメなとこも、人間くさくて私は好きです。だから、この物語の終結がどうか幸せでありますようにとただただ願っています。あーはやく続き読みたい。
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