≠ ノットイコール
」のレビュー

≠ ノットイコール

池玲文

禁忌モノ:読み応えある感動作◎

ネタバレ
2021年2月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 全2巻。
とても面白かったです◎結末まで目が離せず涙は流れるし、
共に多くを考えさせられた話で、読後も数回読み返した程。

祖母だけにしか愛されなかった薄幸少年(14)が祖母の葬儀の後に突然現れた少年(17)と恋に落ち恋人になれたけど突然消え…彼が未来からタイムスリップしてきた我が子だった事を22年後に知るというファンタジーを、息子視点で展開される話。
(父:果37歳・息子:凉17歳の数年間)

37歳と17歳の二人が数年に渡り倫理観と愛の狭間で悩み尽くす。実の父子である禁忌を不快に思うよりも幸せにさせてあげたいと願える背景描写にはしっかり説得力があり、読み物としてとても優れていると感じました。

絶望していた14歳のあの時凉に出会えたから生きて来れた果さんの22年を思うと…二人がようやく辿り着いた覚悟は二人だけの相当な覚悟なので感動です。
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