このレビューはネタバレを含みます▼
「きみと図書館で」全3話+「センパイ、空気よんでください」全2話+描き下ろしで合計183ページ。「きみと〜」は図書委員の好美先輩に一目惚れした染谷のお話で、「センパイ〜」はその好美先輩と染谷のキスを目撃して好美への好意を自覚することになった藤江先輩とたまたまそこに居合わせた田尾のお話です。2つのお話は繋がっているけどメインCPが変わるスピンオフとスピン元的位置付け。表題作の方がスピンオフになっていて話数も短いです。
「きみと〜」の方はなんだか突っ込みどころが多かった…。その容姿から男女構わず人を惹きつけてしまうため敢えてモッサリさせている好美先輩。先輩の母親曰く天然人タラシとのことですがなんか違う気が。そしてそんな好美先輩に一目惚れした染谷。一目惚れから告白までにかかった時間はページにして20ページ。早い!好美先輩と噂になったという中学時代の先生も、家庭の悩みを中学生に話していたというのも謎だし、二人が通う高校に来ていた理由もあまりしっくりこなかったです。「センパイ〜」の方はたまたま染谷と好美先輩のキスを目撃してしまった藤江先輩と田尾。好美先輩への好意を自覚した藤江先輩が、好美先輩へ告白する計画を練っているうちに、田尾が藤江先輩への気持ちに気付いてしまって…。こちらもキャラはとても良いし、藤江先輩と田尾のやり取りもテンポ良くて好きなんですが、やっぱりなんか早いんですよね。もうちょっとじっくり気持ちを育てて欲しかったです。ページ数の関係上難しいのかな…。