薔薇王の葬列
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薔薇王の葬列

菅野文

どうしてこうなっちゃったの?

ネタバレ
2021年3月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 無料ぶんから一気読みした時はとても面白くてどハマりしたけど、13巻あたりから主人公のアンドロギュヌスの設定が『女性性』に強く傾いて、あれほど(俺は男だ!)と言っていたリチャードが、ヤンデレメガネとの行為からぬくもりを知って愛を知る→妊娠判明で堕胎発言の流れが理解できなかった…。 百歩譲って、悪魔の自分には悪魔しか宿らないと慄くリチャードの心情は理解できる。でもメガネ。愛の結晶を拒絶されたショックで、叛乱のどさくさに紛れて駆け落ちを熱望したところまでは良かったけど、本誌展開でまさかの選択。それって愛なの?失恋して絶望したの?それがリチャードのためと本気で思ってる?としか思えなかった…。
ここまできたらリチャードには王冠にしがみついてもらって最後に愛を失ったんだと絶望してほしい。彼(彼女)にとっての王冠ってなんだったんだろう。それがどう描かれるかでラストの評価が変わるのかも。
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