みちみちなるままに
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みちみちなるままに

じゃのめ

言った方は忘れても言われた方は忘れない

ネタバレ
2021年3月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 売れない漫画家の武田×画家を志していた長内。絵を描く同志の長内に告白して受け入れてもらった幸せから一転、その長内に裏切られて心に深い傷を負った武田。月日は流れ、夢を叶えて漫画家になった武田は、同窓会で会いたくなかった長内と再会する。最初は武田が可哀想すぎて長内の態度に納得できなかったけど…言った方は忘れちゃうってあるなあ、ほんとに。自分の傷には敏感でも、自分が知らずに付けてしまった他人の傷には無頓着。誰でも共感できてしまう後ろめたさがリアルでした。上手い。ただ長内は一度も武田にちゃんと謝ってないのが引っかかる。因果応報と言うには武田のされたことはあまりに酷いし、あれは武田が無神経だったこととはまったく関係ないので、イチからのスタートならきちんと精算して欲しかったな。そこだけ気になったので星4つ。
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