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南月ゆう

スピンオフ元より濃厚な恋のお話

ネタバレ
2021年3月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 『サヨナラゲーム』、『チェンジワールド』を読み終え、スピンオフのこちらを読みました。
今日まで値下げ中です。
やっぱり順番に読んでいくと、それぞれのキャラクターにより感情移入できて楽しかったです。
前作も面白かったですが、今作は前作よりもさらに心を鷲掴みにされるお話でした!


表題作のみ、上巻235ページ、下巻251ページ。
『チェンジワールド』ではいけすかない印象を残していった匡人のお話。
騒音トラブルから引っ越しを考えていたところ、行きつけのゲイバーのオーナー・ナルの好意でナルの別宅に住まわせてもらうことになった匡人。
しかし、そこにはズボラな建築士・旭がすでに住んでいて…
前作では感じ悪いけどなんか憎めないかもと最終的に思えた匡人でしたが、今作では憎めないどころか、めちゃくちゃ可愛く見えて、こんなにも応援したくなるなんて!
ただ、匡人の過去の出来事は辛いですが、それが人を傷付けて良い理由にはならなくて…
自分がしてきたことの報いを受けるシーンがあるのは可哀想だけど、ストーリーとしてはとても良かったなと思いました。
やってしまったことはなかったことにはならないけど、反省して悔い改め、前向きに幸せを掴みにいってくれて良かった。
あと、ナルの策士感がすごかったー!
どこまで先を読んで働きかけていたのか分かりませんが、匡人、旭、恒生、それぞれにとっての重要な場面で時に厳しく、時に優しく寄り添うナルに、いったいどこまで計算してたのー!?と聞きたくなります。
下巻終盤、旭と恒生の帰りを待ちながら、ナルと匡人が模型の話をするシーンでは玄関の鍵が開いた瞬間、それが匡人にバレないようにさりげなく匡人の耳を塞いでることに読み直した時に気付いて、ナルすごー!となりました(笑)
あと、要祐が郁央のセ○ムって言われてたのには笑った!(笑)
要祐は相変わらず可愛くて最高でした。
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