5人の王シリーズ
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5人の王シリーズ

恵庭/絵歩

2回読んで納得

ネタバレ
2021年3月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1巡目はアージェントの気持ちが見えづらく、悩み苦しむセージに涙しました。時系列を整理して謎が分かった上で読んだ2巡目では、アージェントが全てにおいて、一度もブレること無く、セージとの未来を手に入れるためだけに、他を冷徹なまでに排除しながら行動していることが分かります。エールの死の真相を記憶しながら、全てを忘れたことで成り立つルリとシアンの幸せを守り抜くため、エールに成り代わり生きることは、エールへの愛・贖罪であるとともに、未来でセージともう一度出会い結ばれるための条件として、他ならぬセージと交わした誓いでもありました。
後半、ルリの架空の幸せを守るためにそこまでする?という意見もありますが、セージを失わないために誓いを守りつづける以外の選択肢が無いほど、彼は一貫してセージだけが全てなのだと納得です。
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