年下Ωに押しかけ女房されてます
」のレビュー

年下Ωに押しかけ女房されてます

井伊イチノ

かっわいい!だけじゃなかった!

ネタバレ
2021年4月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「ごはん?お風呂?それとも俺にしますか?」という、かる~いタッチで始まって、その後も2人のやり取りが面白くて、可愛くて、ほのぼの展開を楽しんでいたら、辰二郎の重くて悲しい過去が明らかとなり、さらには、蓮の理不尽な状況まで追い打ちをかけてきて、「ううぅ…可愛いポメラニアンが悪徳業者に売られちゃう…」的な心境になってしまいました。蓮の親の言葉とか、正直、興醒めしちゃうくらいだったのですが、辰二郎、頑張った~(いや、頑張ったのは蓮かな)。それまでも、辰二郎の誠実さ(というか、ある意味囚われです)と我慢強さ(これはオメバガ発情期には珍しい)が際立っていて、なかなか新鮮でした。そして、優しくて誠実に思えるのに、何となく違和感を感じていた辰二郎へのモヤモヤが、温泉旅行で解明されてスッキリしました。いや~、まんまと作者さんの手中に落ちていました~。本編だけで266ページというボリュームの中で、そういった心理描写も丁寧に描かれていて読み応えもありました(書下ろし含めたら278ページ)。絵は、可愛くてきれいなのですが、体のバランスが気になるところがあって、エチシーンもあまりドキドキ感はなかったのですが(蓮のひとりエッチはエッチだった! αの洋服とΩの組み合わせが大好きです!)明るく楽しく、そして可愛い、だけじゃなく、シリアスさも盛り込まれた作品で、ストーリーのバランスが良かったので☆5です。この作者さんのことが好きなフォローさん、忙しさが落ち着いたかな~と思いながら読みました。ちなみに、狩猟ができる鴨は11種類で、捕獲数にも制限があります。←どうでもいい情報ですが、多分、蓮たちが見ていた鴨は食べていいヤツ。ほんと、どうでもいい笑
いいねしたユーザ14人
レビューをシェアしよう!